脳内ダンプ
非連続な成長は、連続した組織活動から生まれる(仮説)
— ひさいち (@hisaichi5518) 2024年8月29日
連続した組織活動とは、同じチームで経験学習サイクルを回し続けること。チームで訂正し続けていることとする。*1
チームで訂正し続けているということは、チームで学習が出来ているということ。この学習で得られるのはチームとしての前提や判断基準(思想、ものの見方)。
チームとしての前提や判断基準を持っている組織を成熟したチームとする。成熟したチームは、学習の結果得られた前提や判断基準が共通認識になっているので、意思決定の前提や基準が共通認識となっていて素早い判断が出来る。こうなれば巧く速くつくることが出来る。究極的には阿吽の呼吸
チームとしての前提や判断基準を持てていない組織を未成熟なチームとする。未成熟なチームは、前提や判断基準がチームの中で共通認識となっておらず、なぜその判断をしたのかわからないので聞いたり説明したり、聞く機会がなかったりすると「アイツラなんもわかってねえ」となったりする。
成熟したチームは、人の増減などの変化によって未成熟なチームに変化する。所属する人の増減や変化があったとき、もともとチームで共通認識になっていた前提や判断基準は消えるか学習し直しが一定発生する。
事業部、会社のような広い範囲の組織は、少ない人数や狭い範囲の組織と比べると学習のスピードは遅くなるし、人の変化が起きやすい。また狭い範囲のチームの複合になるので、狭い範囲のチーム毎に判断基準や前提が作られていくと各チーム毎に差分が生まれていく。その結果、狭い範囲のチームとしては成熟してきたが、より広い範囲で見た組織では未成熟なチームであるということは起き得る。
事業部、本部、会社のような広い範囲の組織に限った話ではないが、初期段階では思想を持つための思想が必要だと思う。それはどのような組織にしたいのかという話なのでトップダウン的に決める。例えば自分はお届けチームが組成されたタイミングで「中長期的な観点を持った活動が継続的に行われている」「チームが自分たちで判断し実行している」「チームで成果を出し、チームで評価される」というようなチームにしたいという話をした。*2
タックマンモデルというのがあるのを思い出した。Performingの前にNormingがあるという話で機能する前には役割や期待などの共通認識を作りチーム内でつながりを得る必要があるという話だと思う*3。チームが思想を持つための思想を提示するのはまさにNormingの話で、更に連続した組織活動によって思想(ものの見方)をチームとして持つことで機能するのではと思う。